命が、生命が 心を突き刺して
だれも説いてはいけない 涙すること
守られること したいように 命の大切さを
やさしさを とりわけ平和だけは語らないで
守るべきものが壊れていく 壊されていく
説いてはいけない 報道してもいけない
固く口を閉ざしてほしい
かつて 遠い昔 托鉢に並んだ私は今も雨の中に答えを待つ
心震わせるものがないんじゃない
喜びがないのだ
悲しみと 美しさだけが世界をおおっていき
それはあの頃となにも変わらない
今も求める場所行けば 私が托鉢の列に並んでいよう
命はただ美しさを称えて なにも語らず
誰も悲しまなくても 誰も助けなくとも
数えきれない命が 今日も喜びを求めて