今日は、私が出会った有名人が、なぜか出世していくというお話です。
私は、都心でタクシードライバーとして3年半働きました。
ザギン(銀座)、ギロッポン(六本木)や西麻布、二丁目(新宿二丁目)など、主要な都市はほぼ網羅していましたので、国会議員、力士、作家、芸能人など、あらゆる有名人の仕事をしました。
また、新卒で就職した会社も、京都の染色関係で、一部上場企業社長や、芸能人、有名人に会え、会話できる環境でした。
この工房は、古くは川端康成が逗留し、日本の最高峰小説「山の音」を執筆したという、旧料亭「千鳥」を改装した伝統ある建築でした。
2002年ノルウェー・ブック・クラブ公表(世界54ヶ国の著名な作家100人選)
世界54ヶ国の著名な作家100人の投票で選んだノルフェー・ブック・クラブ史上最高の小説ベスト100のリストです。ただし、この小説ベスト100のリストはランキング順ではなく、1位の「ドン・キホーテ」以外は、作者名のアルファベット順で公表されています。
タイトル/著者
1位 ドン・キホーテ /セルバンテス
崩れゆく絆 : アフリカの悲劇的叙事詩 /チヌア・アチェベ
9つの物語―アンデルセンクラ… /ハンス・クリスティアン・アンデルセン
高慢と偏見 /ジェーン オースティン
ゴリオ爺さん /バルザック
モロイ /サミュエル・ベケット
マロウンは死ぬ /サミュエル・ベケット
名づけえぬもの /サミュエル・ベケット
デカメロン /ボッカッチョ
伝奇集 /J・L・ボルヘス
幻獣事典 /J・L・ボルヘス
ドン・イシドロ・パロディ 六つの難事件 /J・L・ボルヘス
嵐が丘 /エミリ ブロンテ
異邦人 /カミュ
パウエル・ツェラン全詩集 /パウル・ツェラン
Journey to the End of the Night /Louis-Ferdinand Celine
カンタベリー物語― /チョーサー
Nostromo /コンラッド
神曲 /ダンテ
大いなる遺産 /デキンズ
Jacques the Fatalist and His Mastern /ドニ・ディドロ
Berlin Alexanderplatz /Alfred Doblin,
罪と罰 /ドストエフスキー
白痴 /ドストエフスキー
カラマーゾフの兄弟 /ドストエフスキー
ミドルマーチ /ジョージ・エリオット
見えない人間 /エリスン
王女メディア /エウリピデウス
響きと怒り /ウィリアム フォークナー
感情教育 /フローベール
ジプシー歌集 /F.ガルシーア ロルカ
百年の孤独 /ガルシア・マルケス
血の婚礼 他二篇―三大悲劇集 /ガルシア・マルケス
Mesopotamia /Gilgamesh,
ファウスト /ゲーテ
Dead Souls /Nikolai Gogol,
ブリキの太鼓 /ギュンター・グラス
The Devil to Pay in the Backlands /ローザ, ドノーソ
飢え /クヌウト・ハムスン
老人と海 /ヘミングウェイ
イリアス /ホメロス
オデッセイア /ホメロス
人形の家 /イプセン
ヨブ記 /旧約聖書
ユリシーズ /ジェイムズ ジョイス
城 /カフカ
審判 /カフカ
シャクンタラー姫 /カーリダーサ山の音 /川端康成
その男ゾルバ /ニコス・カザンザキス
息子と恋人たち /ロレンス
Independent People /Halldor K Laxness,
Complete Poems /Giacomo Leopardi
黄金のノート /ドリス・レッシング
長くつ下のピッピ /アストリッド・リンドグレーン
Diary of a Madman and Other Stories /Lu Xun
Children of Gebelawi /Mahabharata
ブッデンブローク家の人びと /トーマス・マン
白鯨 /メルヴィル
エッセー /ミシェル・エイクム・ド モンテーニュ
ビラヴド /トニ・モリス
源氏物語 /紫式部
特性のない男 /R. ムージル
ロリータ /ウラジミール・ナボコフ
Njaals Saga, /-
1984年 /ジョージ・オーウェル
変身物語 /オウィディウス
不穏の書、断章 /フェルナンド・ペソア
エドガア・アラン・ポオ全集 /エドガア・アラン・ポオ
失われた時を求めて(プルースト全集) /マルセル・プルースト
ガルガンチュワ物語 /フランソワ・ラブレー
パンタグリュエル物語 /フランソワ・ラブレー
ペドロ・パラモ /フアン・ルルフォ
真夜中の子供たち /サルマン・ラシュディ
The Orchard /Sheikh Musharrif ud-din Sadi
Season of Migration to the North /Tayeb Salih
白の闇 /ジョゼ サラマーゴ
ハムレット /シェイクスピァ
オセロ /シェイクスピァ
オイディプス王 /ソポクレス
赤と黒 /スタンダール
トリストラム・シャンディ / ロレンス・スターン
Confessions of Zeno /イタロ・ズヴェーヴォ
ガリバー旅行記 /ジョナサン=スウィフト
戦争と平和 /トルストイ
アンナ・カレーニナ /トルストイ
イワンの馬鹿 /トルストイ
チェーホフ代表作 /チェーホフ
千夜一夜物語 /-
ハックルベリーフィンの冒険 /マークトウェイン
ラーマーヤナ /ヴァールミーキ
The Aeneid /Virgil
草の葉 /ホイットマン
ダロウェイ夫人 /ヴァージニア ウルフ
灯台へ /ヴァージニア ウルフ
ハドリアヌス帝の回想 /マルグリット・ユルスナール
中小企業の社長や、知る人ぞ知るという風な人には日替わりで会え、かなり深い会話までできました。
何度か泊まり込みで働いたときに、執筆した部屋【川端の間と呼ばれていました】で布団を敷いて寝ていました。
どんなに風邪気味でも治ってしまう、夢は見ずに安眠できると社内で噂だったんですが、本当にそうでした、不思議です。
今回は、有名度に関わらず、出会った後の出世度合いでランキングしてみたいと思います。
無職が出会ってから、出世したような気がする有名人
第10位までまとめたので、順に書きます。
第10位 佐藤江梨子(女優)
そんなに出世してない気もするけど、タクシーで女優さんも乗ってくるよということで・・・。
「秋深き」という映画が好きで、その主演が佐藤江梨子さんだったので、気になってだいたいの映画を観てたので、西麻布でいきなり乗車されたときは感動しました。
タクシーは、どんな有名人相手でも、向こうが勝手に話しかけてくれるのが良いところだと思います。
道とか説明するのはお客様しかできないので。
第9位 森泉(モデル)
ご乗車された時点で、十分に有名でした。
その後も人気を保っておられ、活躍されています。
DIYにはいつも感心しています、テレビの通りの気さくな感じでしたが、背の高さと、細さに驚きました、さすがモデルさんです。
どこだったかな?たぶん西麻布かな、3人でご乗車後、お二人が先に降りて最後はお一人になりました。
第8位 北野武(監督)
このランキング外の人も含めて、私が出会った中で最もビッグな人です。
最初の職場で、監督が修行した浅草のストリップ劇場「ロック座」兼大衆演劇場「大正館」の社長の、カバン持ちとして1週間だけ修行することになりました。
私が、染の師匠への弟子としての仕事ができていない(カバン持ち、煙草の火をつける等)ということで、急きょ決まって東京に行くことになりました。
そこで社長の家に寝泊まりしながら、監督とも同じ空間で過ごさせていただきました。ただ残念ながら会話はできなかったですが、高級車を何時間も警備したのをよく思い出します。
その他にも様々な芸能人の人と、3人で食事に行かせていただいたり、貴重な体験をさせていただきました。ただ、カウンターに座って日付が変わっても、何一つ口にできず、弟子の辛さを味わいました、空腹と闘う一週間でもありました。
第7位 小籔 千豊(芸人)
タクシー無線の仕事でした。
毎日タクシー通勤なので、私の会社では有名な人でした。
今も人気をキープされています。
人気芸人さんは、テレビ局に行く仕事が必然的に増えるので、毎日タクシーを利用されている人が多いと思います、タクシーの仕事は本当によく、芸人さんに出会えます。
第6位 バカリズム(芸人)
この辺りから出世率が上がります。
この芸人さんも、テレビの露出が増えました。お笑いだけじゃなくて、司会や他ジャンルでも出演してますよね。
第5位 勢(関取)
当時はまだ、幕の内二桁で、実力はまだまだの力士だったと思います。
その後、三役にも昇りつめて、角界の人気者になりましたよね。
第4位 早乙女太一(役者)
会ったのは染公房、勤務時の2005年、座頭市で映画デビューされていましたが、まだ少年という感じで、ほとんど知名度はなかったと思います。
北野監督つながりで、早乙女太一さんが着る、舞台衣装を染めたりしました。本人が工房にきて、深夜の2時、3時まで私も働いたことを思い出します、本当に辛かった。
その後、「流し目王子」という言葉が出てきたり、モデル西村 茉希さんとの結婚も話題になりました。
染の工房に何度も来ていただいたということで、リストの中では最も深くかかわらせていただきました。
第3位 澤部 佑(ハライチ)
タクシー無線の仕事でお会いしました。
毎年、テレビやCMで見かける機会が増えている気がします、今一番勢いのある若手じゃないでしょうか。
役者もやったり、若手を代表する芸人さんになりました。
第2位 宮崎あおい(女優)
大河ドラマ「篤姫」の撮影前の2005年、染公房勤務時にお会いしました。
なぜか私は、一時間以上そばにいて、ひたすら鮎を炭火で焼いていました。そして、それを給させていただいたりと接待をさせていただきました。あいさつ程度しかしていません。
一般的な知名度は第一人者ではなかったはずですが、篤姫のあとは、日本を代表する女優になりましたよね。
私も、けっこう気になって映画を観たりしました。
あまり好きな女優さんにはなりませんでしたが、
ツレがうつになりまして。は映画館で観ました。
レンタルして観た、「初雪の恋ヴァージン・スノー」という映画が良かったです。
第1位 高安(大関)
もう断トツで1位ですな、相撲界というか、
スポーツ界というか、日本を代表する一人になりました。
当時は、まだ三役にもなっていないし、
相撲好きの私でも、名前が思い出せないぐらいでした。
今時中卒で力士とは珍しいなと思うぐらいでしたが、ここ1年の活躍は説明するまでもありません、
今場所の大関昇進で決定的になりましたね。
タクシーの流しで、乗車されたんですが、大きいけど、タクシーに十分乗れますよ。
ただ存在感がありすぎて、
横に座っているような感じがしたのを、憶えていますね。