『旅する心のつくりかた~楽しきかな、わが冒険人生~』石川文洋 著を読んだ。
読書を習慣化するように頑張っている。
図書館に良い本がないので購入。
図書館が近くにないのと、あまりにも古い本しかないので、ブックオフで4冊ほど買ってきた。
- 旅する心のつくりかた 楽しきかな、わが冒険人生 (THE INTERVIEWS) [ 石川文洋 ]
- まだ東京で消耗してるの? 環境を変えるだけで人生はうまくいく【電子書籍】[ イケダハヤト ]
- 夢をかなえるツイッター いいことが起こるつぶやきのコツ/内藤みか
- シフト 2035年、米国最高情報機関が予測する驚愕の未来 /マシュー・バロウズ(著者),藤原朝子(訳者)
の4冊だ。
旅する心のつくりかた~楽しきかな、わが冒険人生~
この本は、2017年5月20日初版の、新刊ほやほやだった。
どうりでいい値段がしたわけだ。
27ドル持って世界無銭旅行
パラパラッとみて、目次の”27ドル持って世界無銭旅行”というのにひかれて、買ってしまった。
朝日系列の出版で、戦場カメラマンということなので、左寄りかなと思ったけどやはりそうだった。
フリーカメラマンということで、私が求めていた無銭旅行じゃなかったけど、ベトナム戦争やユーゴスラビア紛争など、世界中の戦争を取材されているので、自分が生まれる前後の世界情勢が初めてうっすら見えた気がした。
なんで従軍するのか
『なぜ従軍するのか』という問いに、一言で答えることはできません。いろんな理由が幾重にも重なっていますから。でも、ゆっくり本を読むことができる、というのも理由のひとつかもしれません。
都会ではいつもなにかに追われていて、自分の時間を作ることはできにくいのですが、ベトナムにいる時は、一日が充実していたように思います。米軍司令部の広報へ行って従軍を申し込む。米軍基地からヘリコプターで戦場に入る。戦闘の撮影。兵士とともに野戦食を食べる。基地で兵士と酒を飲む。
そういったことが若かった私には新しい体験ばかりで、一生懸命に生きていたという実感があったからかもしれません。危険な戦場の中で逆に自分の生きる道を探っていたのだと思います。
戦場には時間が止まったかのような静寂なときがあった。
第二五歩団の兵士が草むらで本を読んでいた。
(タイニン省 1966年)
報道員は師団長待遇
報道員は常に隊長と行動し、食事にしろ衛生状態にしろ、一般の兵士とは違う特別待遇のようです。
これは世界共通のようで、いつ死ぬかは分からないけど、衣食住はある程度保障されているようでした、ただ命だけが、いつ死ぬか分からないということです。だから開高健とかも従軍できたんですね、ずっと疑問でした。
極端に言ってしまうと、自分がカメラマンだと言って現地に入ってしまえば、プロパガンダを必要とする軍に受け入れてもらえて、それで身をたてられるのかもしれません。
最も、あまりにもベトナム戦争で報道員を受け入れすぎて反戦の動きが強まったため、アフガニスタンなどでは受け入れがきびしくなっているようです。
北ベトナム入り
この人のすごいところは、アメリカ軍や南ベトナム政府軍、北ベトナム軍とすべての軍に同行しているところです。
世界中の資本主義ジャーナリストが希望し叶わなかった北ベトナム入りがついに決まったんですね。
ずっと音沙汰なしだったから、信じられない気持ちでした。南ベトナムの戦場を撮影したカメラマンで、戦争中に北ベトナムに入国を許されたのは世界で私一人でした。
とあります。
一生旅を続ける人生
本の内容は半ばぐらいから、反戦、奥さんの病気、子供のことを経て、病気をしたことから現在まで進んでいきますが、その間、北海道の宗谷岬~沖縄の那覇市まで、150日間かけて完全徒歩で旅行したりしています。
「こんなことをしていていいのか、こんなに楽しくていいのかとおもいました。何しろ歩いているだけで、生産性はゼロですからね。ただ歩いてみたかった。」
心筋梗塞で身体障害者4級
心臓が止まるような大病をしてからも旅は続いている。今は、奥さんにサポートしてもらいながら、四国八十八ヶ所を歩き遍路で結願したそうだ。
若いころの癖は一生治らない、この人の場合は旅癖だろう。
私は30歳までに、なにを貯金できたろうか、もう人生は決まっているのだ。