仁川国際空港(インチョン)での、チケット変更攻防戦。

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仁川国際空港(インチョン)

「お客様の場合は、まずは一度航空券をキャンセルなさってから、再度ということになりますので、まずはDeNAトラベルのほうへご連絡なさってから・・・」(英語のイメージです)

「いやいや、いいから長春行きのチケット出せって!!うぃ~」

「そうは言われましても、ここでは処理できませんのでまずはDeNAトラベルに電話していただいてから・・・」(英語のイメージです)

「10万でも、20万円でも買うって!!買うからうぃ~」

インチョン空港の中では、一際決起迫った表情で吠えていたのが私である。もはや空港側もめんどくさかったのだろうと思う、窓口を1Fのあそこにいけだの、3Fの総合窓口に行けだの、かれこれ4,5回もたらい廻しのような扱いを受けていた。

さしあたって、両替の予定もなかったウォンをガッツリと両替して、5日分のプリペイドシムカードを契約したが、もともと予定になかったことなので、たったそれだけのことでも私は非常に気力と決断力を要し、もはや英語を操り航空券を購入することなど無理なのではないかと、諦めかけてもいた。

航空券と言うのは、与えられたスケジュールの全てを利用しなければ、違約金と言うのが発生する可能性もあり、それはご法度なことなのだという。連絡なしに空席になってしまっては、それは航空会社に損害を与えることになるだろうが、そんなことこの事件の前までは考えたこともなかった。だからまず、違約金などの確認をするのが先だと、空港の人達は間違いのないように対応しようとしていたのだろう。

私はなんとか国際電話で連絡をとろうとしたが、もともとIT業界であるDeNAトラベルがすぐに電話に出るとは考えにくかったし、実際に電話はつながらない。念のために親にも頼んで日本から連絡してもらったが、それも本人ではないとダメだと言ってはねつけられたそうだ。

広いインチョン空港を、重い荷物を引きずりながら(たぶん預けるところがあったかもしれない)私は言われるままにカウンター訪問を続けていると、新しい航空券を発券してくれそうなところに行きついた、もしかしたら5万以上、いや7万以上は覚悟しなければならないかもしれない。いや10万円かもしれないとは思いながらも、もはや日本語のネットサイトで不確かな安売り券を買う気にはなれなかったのだ。

不愛想な表情の、若い韓国人の手配人が、何度も渋いい表情をしながら上司に確認している。どうやらなんとか、新しい券を買うことができそうだ。彼女は不満な表情をくずさぬまま、なにやらスマホに韓国語を打ち込み日本語に変換したが、そこには

新しい航空券の発券ができました。この券の変更は不可ですが、今回は追加料金はありません

そう書かれていた。

そそくさと礼を言って立ち去る私が最後に観た彼女の表情は、心もち広角が上がっているように映った。

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コメント

  1. 匿名 より:

    色々トラブルを経験して、デカイ男になって帰って来て下さい!
    応援してますよ!

    • 国矢眼 より:

      匿名さんありがとうございます、無職の時とは違って大変刺激的な毎日ですが、やはり無職が懐かしい今日です。
      精一杯頑張るつもりです。