『昭和の洋画を切り拓いた若き情熱』(八王子市夢美術館)を観てきました。

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『昭和の洋画を切り拓いた若き情熱』展

一九三〇年協会から独立へ(八王子市夢美術館)

佐伯佑三の絵が展示されてるということを八王子市市報で知ってから、目をつけていた展覧会だったので開催日に行ってきました。

佐伯佑三

気になっている画家のひとりで、日本の画家では今一番観たかった画家です。なかなか東京ではまとまってみれる場所がないようで諦めていましたが、八王子市がやってくれました。

4点しかなかったんですが代表作を集めたといっても良い絵が揃っていて満足できました。人がほとんどいない(会場全体で10人ぐらい)ためゆっくりと堪能してきました。

特に間違いなく代表作といえる、≪≫と≪リュクサンブール公園≫は圧巻でした。

海老原喜之助・須田国太郎・古賀春江

美大生なら誰でも知ってる画家としてはこの3人がいましたが、作品は1点づつのみでした。

その他の画家

里見勝蔵、児島善三郎など、どの画家もゆっくり見るはじめての機会でしたが、やはり鑑賞に堪えうる作品はほとんどありませんでした。代表作はさすがに見応えもありましたが・・・

才能

才能というのは本当に残酷なものです、作品はありませんでしたが同じ1930年協会でも長谷川利行三岸好太郎なら世界にも通用するだろうし、その価値はどんなものでも数千万円(もちろん佳作は億越え)はくだらないでしょうに、同じ会員でもダラダラと駄作が並んでいました。価値はせいぜい数百万あればいい方でしょう。

現代人が現代人に評価される絵を書くのは簡単だと思うんです、しか100年後に評価されるというのは本当に難しく、技術を超えたものが必要となってきます。才能の難しさを改めて感じさせられた展覧会でした。

八王子市と文化

北九州市や京都市(北白川、嵯峨天龍寺、一乗寺など)、三鷹・吉祥寺など、今まで比較的文化的な土地に住んできたため、絵や文化に身近に触れることができましたが、八王子は文化から縁遠い街だと思っていました。今日、美術館に行くために八王子駅前を歩いてい観て、年齢層は高いですが文化的な空気を感じることができてうれしく思いました。

バス一本で美術館

バス一本で片道30分、往復500円以下である程度の市立美術館まで行けるのは大きいと感じました。今日の入場料が700円だったんですが、年間パスポートを1400円だして買いました、あと一回はまた≪扉≫を観に行こうと思います。

まとめ

やはり佐伯佑三は実物も良かった、残念なのは代表作の広告モノが観れなかったこと、しかし人の少なさも加味すると、全国でも現在屈指の展覧会であると思った。

おススメできます!

次は佐伯佑三の作品をもっと観たいのと、海老原喜之助が観たいと思いました。

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