※この日記は暗号資産投資で短期間に300万を失い、意気消沈している作者が、それでも前を向いて生きようとする日記である。作者が書くことでそれが生きる希望となり、また投資退場者がいかにして日常を取り戻していけるか、その一助となれば幸いである。
4日目
現実と向き合い、受け入れることができない。
こんなことは40年以上生きてきて初めてだ。
脳が、現実を拒絶している。
300万円
「いや~びっくりしたでしょう。いやだな~ご主人。僕が突然消えるわけがないでしょう?まさかこのまま無くなるとでも?」
そんなことを言いながら300万円が戻って来る気がする。。。
そんな感情に支配されている。
今までの人生でも辛いことはあった。
でも、それはただ辛いというだけで、この揺るぎない現実は認識できていた。
今だって認識しているつもりではいる。しかし、心では分かっていても、脳がそれを受け入れてくれない。
これは、自分にとっては新鮮だが、非常に恐ろしい。
ただただ恐ろしい。
自分が完全にうぃ~になっている。
たぶん、300万円という大金を失うスパン、特に最後の200万円を失った時間が前回の株の時よりも相当短かったために、脳が現実と受け入れることができないのだろう。
前回の株の時は、最後の取引で飛ばしたのは70万円ぐらい(特定の連動する銘柄のペアをウオッチし、連動が乖離した時に一方に空売り、一方に買いをいれて同時に決算するアービトラージという手法)、最後の一年で250万程、合計で10年以上をかけて400万円を溶かした。それなら、まだ許容できる。
そんな気がする。
今回は半年で300万、最後の一月で約150万円。
事実今日履歴を確認すると、原資がまだ300万だった9月27日の時点で、私の資産はまだ200万近くあった。今の仕事の状況や生活の安定度を考えると、50から150万の損失ならまだ精神が崩壊することはない。
しかし、しかしその9月後半ぐらいから私は自然とレバレッジ取引に手を出し始めていた。
これからの生活や、自分が自分を取り戻すビジョンが全く見えない。
退場した直後は、何かを変えて、この損失が良かったことだったと思えるように、などと理想論を語れていたが、今はそんな余裕すらなくなってしまった。
後悔、人生で一番つらいのは後悔することだ。
私はそう思う。
自分の責任なんだと逃れられない失敗により、後悔すること。
これは一番つらいし、四六時中逃れることができない。
あらゆる選択を排除しない。
そして、死ぬことも考え始めた。
また、どうにか暗号資産で取り返せないかとも考え始めた。
すでに暗号資産依存症は深刻な様相を呈し、持っていないのにロスカットされた後上昇をつづけている相場を追ってしまう。
辞められればいいが、それもできないだろう。
しかし、追加で資金を入れることはできない。150万程の残った現金は中国にあるので物理的に無理だし、それを入れる気にはならない。
今できるのは、残っている暗号資産をかきあつめれば40数万になるので、それを元手に再起を図るというものだ。
しかし、短期も中期も長期も自分には向いていない。
気休め程度に模擬トレードでデイトレの練習を始めた。
これなら資産がへることはない。
他の時間軸での投資は練習ができず、資産を減らす危険性が高い。
一カ月続けてみて、もし勝ち越して利益が望めそうなら、長期投資で持っている40万円の暗号を移動させて参戦するつもりである。しかし、まずどんなシステムなら利益が出せそうか?一つのシステムに一カ月以上のデータが必要である。
基本的に暗号資産からはゆっくり距離を置くつもりだ。
私に相場は向いていない。おそらく辞めることはできないけれど、この最後の40万円から追加することはしない。
まずは悲願である500万円を現金でためること。
もしそこから余剰が出来始めたら、それを投資にまわしたい。とにかく現金で500万円ためることを目標にしたい。(残りの資産から逆算して、2027年には貯まるはず)
そして、自分の大学院の専攻である小説執筆に力をいれたい。今一番やらなければいけないことは、仕事と研究である。デイトレのシステム作りは一日一時間以内にするつもりだ。
自分でも何を書いているのか分からない、支離滅裂になってしまったがとりあえずここで死ぬことはできない。生き続けるしかない。
そして、たぶん相場をきっぱりやめることもできない。
ならば、少しでも利益を上げられる方法を探し続けるしかない(今すでに暗号にまわしている40万円を使って)。しかし、おそらくそれも失敗するだろう。失敗うぃ~し続けるだろうことを見越して、現金で500万円の貯金をめざしそれを確保する。もしそれ以上貯めることができれば初めて投資にまわす。
今はそれぐらいのことしか考えられない。
続く