四苦八苦と一球入魂

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四文字熟語が人生をあらわす人生

知らない人がいたらぜひやっていただきたいのですが(有名なのであまりいないとは思います)、思いついた四文字熟語を2つ言ってみてください。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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大丈夫でしょうか?

二つ出ましたか?

・・・・・・・・・・・

これは

①つ目が、人生観

②つ目が、恋愛観

を表しているということです。

就活の面接で聞かれた

自分が初めてこの質問をされたのは、大学4回生の就活の面接の時でした。まさかこのような心理テストとは全く知りませんでした。

私の答えは、

①四苦八苦

②一球入魂

という、2つとも衝撃のものでしたので、今考えるとこれは面接受けは相当悪かったのではないかと思われます。当然というか、面接には落ちました。

それからずいぶん後になって偶然その意味を聞いたのですが、①の人生観が四苦八苦というのはなんとも自分らしいというか、この心理テストは本当に当たっているということを納得しました。

皆さんも当たっていますよね?

四苦八苦

四苦八苦とうのは仏教用語で、四つの苦は生老病死を表しています。

生老病死という根源的な苦に加えて☟の四つの苦を加えたものが八苦です。

  • 愛別離苦(あいべつりく) – 愛する者と別離すること
  • 怨憎会苦(おんぞうえく) – 怨み憎んでいる者に会うこと
  • 求不得苦(ぐふとくく) – 求める物が得られないこと
  • 五蘊盛苦(ごうんじょうく) – 五蘊(人間の肉体と精神)が思うがままにならないこと※ウィキペディアより

意味も分からずに

就活をしていたのはまだ22歳の時で質問をされたとき、緊張もあって頭が真っ白になったことをよく覚えている。その中でなんとか絞り出したのが四苦八苦という言葉だったので、この言葉をを意識したことはなかったし、考えることもなかったので自分でも驚いたものだ。

面接官に

「四苦八苦というのがありませんでしたっけ?」

と確認したのをよく覚えている。

当時は、この心理テストの意味も知らなったので深く考えることもなかったし、四苦八苦という言葉の意味さえも知らなかったのだ。

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仏教用語

この言葉を選んだ重みを感じるようになったのはずっと後になってからだ、仏教や色々なものに救いを求めるようになって、もしやこれは仏教用語なのではないかと気づいたのである。

自分が魂だったら、このような人生は絶対選びたくはないが、仏教の考え方ではこの世が無明に満ち満ちており、苦を知っているということが出家や真理に目覚めるきっかけということで重要であり、非常に良いこととされている。

しかし、現実的な社会、それもスタートである面接の舞台での言葉としてはこれほど低評価な熟語もあまりないのではないだろうか。

現在の心境

現在の私は、この言葉を人生観に据えてしまっていた自分をようやく受け入れることができたように思う。だからなんとなくではあるが、これを受け入れるのに10年を要したということだ。

しかし仏教の考え方の通り、苦しみを知っているからこそ苦しみを脱するという強い思いも持つことができる。自分がなぜこのような思想に至ったかは、仏教でいうところのいわゆる縁起だと思われるので解明することはできない。

諸々の諸事情が影響し合って人格や性格は作られているため、それは基本的には宇宙発生と同じくらい難しいと仏教では考えられている。

まとめ

私と親しかった友人K君は、①に森羅万象という言葉をあげたということだ、これはこれですごいスケール感のある言葉であるが、自分には四苦八苦が良く似合う。自分の人生は苦しみに満ち満ちている、しかしそれは私が生命の苦しみを理解しているという点で今は納得している。

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コメント

  1. 銀月太郎 より:

    俺は
    弱肉強食
    焼肉定食
    の順でした

    • 国矢眼 より:

      >銀月太郎さん

      コメントありがとうございます。
      それも面接不合格ですねw