その面影も 言葉も私を救わず
あの日深海に取り残され
光はないかともがいても
また沈んでいく
もし濁った水であったなら
あるいは私はすくわれただろうか
もし出会っていなければ
言葉がない 全てなくなった
甘い香りに蓋をして 我慢することはできても
この現実は 私をむしばんでいく
虹色のペンが 昔の絵のビジョンが
私を再び創造へと駆り立てる
オレンジ色の線 青のマーカー 黒い文字
血のような赤と後輪のような黄が
私に詩を紡がせる
ああこのインクだらけの手でさえも
たまにはなにかをつくれるはずだ
針金をつかって 縄を紡いで
真っ白な人形をつくって
私はあなた方へ贈ろう
未来の選択のしるしに
コメント
「盲亀の浮木」
人とのつながりは盲亀浮木の如く。
大海に住む盲目の亀が百年にただ一度だけ海面に浮かんでくる時に、
たまたま穴の開いた流木が浮いて、その流木の穴に首入れるという仏教の寓話があります。
言わば、めぐり合うことは非常に難しいことの例えです。
このように考えてみると、
血のつながる家族となることは、盲亀浮木のような奇跡の確率です。
生まれてくることは、両親がいます。
両親のそれぞれの両親、4人。時間軸をさかのぼっていくと、
10代を遡ったら自分と同じ血が流れている先祖は1024人。
20代前だと100万人!!
そのうちのただのひとりでも欠けたら、自分はいま存在していないです。
「命」を次につないできたから、現在の自分の「命」があります・・・
奇跡的なことのように思えます。
先祖に手を合わせて感謝の心は常に大切にしていきたいです。
>大自然の法則さん
コメントありがとうございます。
私が影響を受けた人が、いつも同じように言ってくれていました。
なのでとても不思議です、その人がいるように感じました。
思い出すことができました。
「盲亀の浮木」という話は初めて知りました、
仏教もまだまだ勉強不足です、
長文でご教授いただきありがとうございました。