冤罪事件、ETV特集「獄友たちの日々」を見て

ETV特集「獄友たちの日々」を見て

私は、冤罪に興味があるわけじゃないし、特に意見することもないのだけど、被害者の桜井昌司さんという人物が気になって記事にしてみる。

布川事件(62歳の男性の殺人事件)

桜井昌司さん(当時20歳)と

杉山卓勇さん(当時21歳)が逮捕。

1978年に無期懲役確定

泣いたって出られないし、叫んだって出られないし、だったらその中で、自分で良かったって思えるように過ごすしかないじゃんっていうのが、自分の覚悟だったよね。とにかく明るく楽しく、面白いもの見つけて生きていこうと思ってました。

獄中の将棋大会で活躍。音楽クラブでもトランペットを演奏し、作詞作曲までしたという。出所してからは、コンサートを開いて、CDまで出している。
その歌がまたどんな歌手よりもいいのだ、音楽好きの私が感じるのだから間違いない、あの歌唱は本物だ。

選ばれし者たちって自分でいっちゃう、選ばれたくないよな~って思うんだろうけど、若い時の写真なんかみたって本当になにも考えてなかったもんね。生きることとか、明日とか、なんにも考えてなかったよね。図らずも、一筋の道を用意してもらったっていうかね、そこで生きるしかないっていう時間を過ごしたっていうことは、自分にとって一番良かった。そういう、ただただ冤罪っていうことによってね。

1996年、仮釈放。二十歳で逮捕されて29年ぶり

1999年、結婚。

2011年5月24日、すべての物証が科学的に否定され、無罪確定。

冤罪になったことが幸せなたぶん珍しいタイプですよね、皆は許さないとかいうんですけど、私全部ゆるしちゃってますから。警察に犯人にしてもらって29年間刑務所に入っていたお陰で、ほんと幸せだった。

人の善意をまるっきり信じられるって冤罪者ぐらいですよね。本当に自分が自分でいられるって、こんな幸せなことは29年刑務所にいて50歳になって娑婆に出てきたからですよ。

残りの人生を楽しもう 過去を怨んだら僕たちは生きていけない。

番組では壮絶な思いが語られる。刑務所の中で両親を亡くしたこと、急に精神が高ぶって発作のようになってしまうこと。それでも、奥さんの支えもあってなんとか乗りこえ、自身の裁判や他の事件の支援に、積極的にかかわってきたようだ。

たくさんの仲間や支援者と過ごす桜井さんを見て

その明るさと前向きさが、いろんな人を救っているように見えた

私は明るい人間ではないし、明るい人間が凄いとも幸せとも思わない。全ての価値観はまじりあい、すべてが正しいと思っている。明るく楽しくではないと人生はだめなんだろうか、それじゃあ、暗く後ろ向きな人はどうするのだろうか、そんなことを考えてしまう。

たぶん、生と死が、片割れだけでは存在できないように、明るさと暗さ、善と悪も、同じことなのだろう。しかし、どうも画面で動いている桜井さんを見ていると、とても生き生きと魅力的に見えてしまう、ああ生きているなと思ってしまう。それはきっと、桜井さんがとても明るい輝きを放っているのと同じぐらい、闇をかかえているからではないだろうか、それが人間的な魅力になって、にじみ出るのだろう、私はそう感じた。

幸せってこのことを言うんんじゃないのか、家族以外の他人からこんなにも深い絆で結びついて、応援されている。

この人は、人をひきつける何かを持っている気がする、歌にも心が動かされた。

番組の最後に流れた言葉

私も20歳の時に、この冤罪に巻き込まれて、生きてるってなんだろう。人生って何だろうって考えまして、29年間塀の中で過ごしてきたんですけど、今私が思っているのはなにがあっても人生っていいなっていうことなんですよね。

まあ、普通の人からみますと冤罪事件に巻き込まれて29年も刑務所にいたら、辛いとか不幸だとか思うんでしょうけど、私の場合はたくさんの人に恵まれまして、幸せだったなーということがたくさんあったんですね、その体験が、私の人生は不運だったが不幸じゃない、そういう思いで今いっぱいです。

いつも千葉刑務所を故郷だと思っていまして、もういっぺん、一年ぐらい入ってみたいという気持ちになったりするんで、人生って間違いや失敗もたくさんあるんですけど、そういうのもあっていろんな楽しみがあるっていうことを刑務所生活をしたお陰で知りましたんで、ぜひ皆さんもなにかありましたら、きっとそれがいいことだと思って、頑張っていって欲しいと思います。

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『ドキュメント72時間』で最も印象に残った”マグナム依田さん”という人

国矢眼は、NHKのドキュメント72時間が好きだ

しかし必ず観るかというと全く違う。

やってたらみるぐらい、4、5回に一回ぐらいの割合かな、そんな私だが、年末にある”朝まで72時間”だけは欠かさず録画するようにしている。この特番は、その年の視聴者投票で決められた番組を一気に10本ぐらいみれるからだ。

2016年年末の朝までドキュメント72時間も、もう何度も見直したが、どうしても気になって、とりあげておきたい人物がいたので記事にしたいと思う。少し調べると著名な人のようで、ネットに引退を惜しむ声がたくさんあった。

 

それは『札幌、聖夜のバスターミナル』の回に出てきた人物

で、ありきたりの出会いや、仕事帰りの人ばかりの中あらわれた、カップルが、涙で別れるシーンの直後である。

以下、コメントを引用してみる。

「滝川行きです。僕、障がい者なんで バスだと半額になるんで・・」

「くも膜下出血で 左側がみえないんです」

「発症するまで有名人だったんですよ。インターネットの中で、写真ブログっていうのでランキングがあって一位とかで、日本ブログ大賞っていうのも受けたこともあって・・」

「すごい仕事もわんさかあったころで、ちょっと世の中バカにしていた時代もあって」

音声:最近カメラを再開したそうだ

夕張シューパロ湖の地図ですね、ダム湖に炭鉱の町が埋まってるんですよね。せっかくだから、初日の出をシューパロ湖で写しちゃおうと」

「やさしい色にくるまれた炭鉱のやぐらとか、美しい色にくるんでやりたいと思うんですよ、やさしい雪が降ってたりとか。うそでもいいからやわらかく撮りたいですよ、今は」

「美しいっていうのと悲しいっていうのは同じ言葉だねって北海道を見てます、うまくいってないから美しいのあるよ絶対」

「それでは、メリークリスマス!」

といって元気に去っていったけど、ちょっとしたインタビューの中で、全く予備準備もせずにすごいことを言うなと感じた。

 

軌跡のインタビュー

なんというか感性と、病気をした境遇と、偶然の撮影が生んだ奇跡のような場面だったと思う。
このインタビューで思ったのは、人間は年がいくほど感性が大事かもしれないということ。どのくらい感じられるのかによって体感寿命はすごく変わってくるし、人と同じようなことをしていても普通に感性は劣化していってしまう。

 

30代にも入ると、人間はもう新しい発想というものはなかなかできないだろう。

そんな中で、このマグナム依田さんと言う人は、皆がひと段落しようとしているときに、新しいことをやろうとしている、やはり大病をしたというのが大きいのではないかなと思った。

悲しみや不幸でうまくいかない、おそらくものすごいジレンマをかかえているのだろう、だからだろうか、心から美しい人だと感じた。

 

 

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