↑こんな記事がベスト3に入ってしまい、けっこう焦っている国矢眼です。絵もパッとしないしね。
最近は更新しない体が当たり前となった当ブログですが、検索流入がほぼ5倍ぐらいになってきて、8割以上の閲覧者が検索者からとなって(以前は8割がリピーターでお気に入りからだった)、それなりに小規模なブログとして、一日100人ぐらいを集めております。
このブログも、そろそろ自分の居場所をみつけつつあるのかもしれません。
中国の大学の外国人教師として
久しぶりの更新です。実は以下のようなコメント頂きまして、急きょ私も中国日本語教師のとして、少なくとも情報発信をするものとして、けっこう検索から人が集まってることも鑑みて、これはこの内容で記事を書けば、まぁ求めている人がきっといるだろうと返答をかねて、記事にしてみようと思った次第です。
国矢眼様
こんにちは!
日本語関連のブログを探訪する中で、国矢眼様のブログにたどり着きました。
今現在私は仕事の傍ら、日本語教師養成講座に通学し、将来国矢眼様のように中国で日本語教師になりたいと考えています!
しかしなかなか周りに中国行きを決めた者もおらず、保険や生活費のことなどの実情を知ることができずにおります…(どうしてもいろいろ情報を得たく、中国の大学へは2度ほど問い合わせを出してみたのですが、残念ながら「履歴書を提出してください」との簡単なお返事のみで詳しいことは履歴書提出後は返信がなく…
おそらく養成講座受講中ですぐに応募はできない旨を書いた履歴書と問い合わせを送ってしまったので、冷やかしに思われてしまったのかもしれません。)
大変不躾で申し訳ないのですが、ご迷惑でなければ国矢眼様のご見識を伺うことはできませんでしょうか…
整理してお答えしようと思います。
保険や生活費のことなど
生活費
基本的には5500元~10000元ぐらいの給料を貰えます。幅はありますがだいたい日本円で10万位で、私は下限の5500元なので、約8万ぐらいです。
しかし、生活は大学の中から出ることはありませんので、どこの都市でも基本的な生活スタイルなら、まず食費や雑貨は一日千円もあれば十分です。学食の食事は量が多く、だいたい一食150~200円もあればおなか一杯になると思いますから。あとは服を買ったりとか、外部に食事にいって生徒全員におごることもありますが、給料の半分を使えば、かなり贅沢な生活をしていると感じると思います。
物価は大都市と地方でだいぶ違いますが、大学内部で生活することがほとんどの外教にとって、あまり気にする必要はないと感じています。それでも1.5倍ぐらいにはなるでしょうが、給料も悪くて7000元以上とかになりますから、十分ペイできるし、お釣りが来ますね。
保険
保険については、なんとなくその存在を大学の国際事務所から匂わされてはいるのですが、ハッキリしたことはなにも分かりませんし、直接言及されたこともありません。確かなことは、私が一度も医者にかかったこともないし、打診したこともないということです(;´・ω・)保険のカードなどの類も見たことがないし、渡されていません。
まぁ大きな病気をしていないということもありますがね。。。
日本でも中国でも私は保険のカードの様なものを全く所持していない状態がもう二年ぐらい続いていることになりますが、もうその状態になれてしまってはいます。倒れたり大病をすれば、学校がすぐに病院には連れていくのでしょうが、その時の負担などについて説明は受けていません(;´・ω・)ので全く分かりません。
どうしてもいろいろ情報を得たく、中国の大学へは2度ほど問い合わせを出してみたのですが、残念ながら「履歴書を提出してください」との簡単なお返事のみで詳しいことは履歴書提出後は返信がない
これについては仕方がないですね。中国人は自分の利益に関係がない事務的なことは直接前にいないとなに一つやってくれません。同じ空間にいればとても親切で当たりもソフトですが。日本と中国では仕事の進め方、考え方、価値観が全く異なります。
国矢眼の見識
基本的には英語と中国語が話せないのならば、契約面で相当足元をみられると思った方が良いです。自分自身も理解が進まにので、不安ですから、マイナスに考えがちですからね。
契約以外でも寮の部屋に問題がある部屋に回される可能性や、あらゆる待遇面でクレーマーと対極の位置付けをされるので、不利になります。英語さえ流暢に話せれば、国際事務所ではまず英語が話せるスタッフがつきますから、まったく問題ないのですが。
教務の日本語担当で、日本語堪能な先生方は問題がこじれてからやっとこちらが頼むので、対応が一歩も二歩もおくれるのです。(最初は自力で解決するつもりでないと、いちいち日本語の先生に頼っていられませんからね)
例えば、同じ立場の日本人教師が数人いて、中の誰かが中国語と英語が流暢で関係がいいとかなら、まず一気にハードルが下がりますが、私のように語学ができない&同じ立場の日本人がゼロという人は、いつもいつも担当者との連絡やかけひきに神経をつかって、ある時は積極的に出ていかなければいけません。だから、嫌われるぐらいうるさくてちょうどいいと思います。もし、自分が間違っていても勘違いでも、確認しておかないと後からでは遅いのです。
けっこう厳しいですがこれが現実です。みなが悪気があるわけではありません。
異国です。本当に信じられないことが日々起こります。
例えば
- 授業を終えて部屋に戻ると部屋が水浸しになっており、下の階の人が騒いでいた。(東北の暖房システムの官が破裂)
- 日本から持ってきたドライヤーが初日に爆発した。
- 爆発して天井の電球が突然消えた。
- 信じられないクレーマーのような教師もいる(まぁ対応もひどいが)。
- 壁が薄すぎて下の階の人のいびきやマナーモードの着信が聞こえた。
- 断水と停電は毎週です。ネットの電波不良も(有料なのに)。
- たらいまわしで実は引越しが4回あった。
- すきあらば水道の量を調整される。(クレームを入れると一週間だけ改善、もう諦めた)
など。
孤独について
二カ月目ぐらいから、まずホームシックになるとは思います。それがいつの間にか治って、半年を過ぎるころには本格的な孤独ですね。
よく、他のサイトで日本語教師は生徒がいるから寂しくはないとかいう内容を多く見かけますが、それは本当に経験していないひとではないかなと疑ってしまいます。色々な意味で、中国大学の日本語教師は、孤独との戦いだと思います。
最後に
いろいろ大変なことはありますが、なんとか最初を乗りきって、三カ月もたてば生活も落ち着いてきますが、中国語は信じられないぐらい難しくて、本当に周りが見えてくるのはたぶん二年ぐらい経験してからだと思います。でも、それで三年目も中国に留まろうっていう人は相当少ないと思うし、それまでに大抵の人が教師としての情熱がなくなるのではないかな?と勝手に思っています。
やはり、この仕事が好きでないと生活も面白くありません。私はこの仕事と中国が大好きなので、大変なことも多いですが、ずっと中国で仕事がしたいです。でも、まずは仕事がすきになるかやってみないと分からないので、まずは一年試してみる必要があります。私なんてすぐバックレると想定して中国語入りしたのですから、人生は分かりません。
一つアドバイスとしては、大学はどんな学校でもいいので、とりあえず大きな都市に行く方が情報や人脈、経験などが僻地よりも得られるかなと、僻地に赴任した私は思っているのですが、大都市はまた違った苦労もあるのだろうと思いますから、参考程度にして、僻地に行くのも一つの縁と思って楽しんだ方が得だとは思います。
中国での日本語教師を目指す方が、一人でも挑戦を実現されて、中国の教壇に立つことを願ってやみません。