モーッアルトにも、エルビスにも会っていないが、”プリンス”には会った

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プリンスとの出会い

私がプリンスを初めて意識したのは、彼がなくなった時であった。

当時はタクシードライバー真っただ中で、深夜のタクシーの中で、ずっと彼の特番をきいていたのを思い出す。

こんな人いたんだ~、死んでこんなに騒がれるなんて、有名な人なのかな~という印象しかなかった。

しかし、NHKのソングスという番組で取り上げられたのを、なんとなく録音したのを機に、私の中で彼の存在が大きくなっていく。

特に影響を受けたのが彼の言葉だ、純粋に、そして冷静に内面をみつめた強さと儚さが、インタビュー映像から伝わってきた。

プリンスの言葉

「僕はステーヴィーワンダーを尊敬していた。彼の曲作りと自分自身の魂との対話にすごくひかれた。僕を導いてくれたのは彼だ、楽器を全て自分で演奏すること、そして自分の信念を貫くところもステーヴィーを参考にした。12歳の時、もう僕にはこれしかないと思った、一生音楽でやっていくんだと」

「(生い立ちの辛い境遇から)本当にやらねばならないことを見極められるようにはなったかな」

「(レコード会社に権利を奪われ、名前を捨てて)立ち止まって時間を無駄にしたくない、だから前へ進もうと頑張るんだ。僕の作品を持っている会社に、激しい憎しみをかんじていることもある。僕の作品が、人の手にあるというのが納得いかなかった。道端で子供に(パープルレインは僕のものじゃないと)といったらびっくりされるだろ?(中略)」

「自分の心がなにをもとめているのか?考えた結果、自分の新しい人生のステージに進むべきだと思った、それで名前を変えることに決めたんだ。そうすることで、今までの自分を切り離せたように思えた。自分にとって名声が大事なのか、自分のハートが大事なのか、結局ハートを選んだよ。」

「(自らの音楽を定義してと言われて)僕は枠にはめられるのが嫌いだ、だからインスピレーション音楽とだけ言っておこうかな。心から作られている音楽はみんなそうだ、全身全霊を込めている人たちのはね。芸術とインスピレーションは、何よりも優先して大切に育てるべきだ、そうすれば、たとえ低迷しても、必ず何かをつかんで迷路をぬけだせるから」

まとめ

プリンスがなにを成し遂げて、音楽的にどのようにすごいのかは、正直よくわからないし、知らない部分も大きいが、一つのジャンルでここまで自由になれた人はいないんじゃないかと思う。

プリンスを聴くと、こんな曲でも音楽になるんだ、という真実に気づくことができる。で

も、それは、人生でも、どんなジャンルでもできることなのかもしれない、そう思わせてくれるのはプリンスしか知らない。

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