「ホームレスからの教訓」が読まれている記事トップになってしまい複雑な気持ちの無職
この記事は元職場のタクドラの先輩からの引用、さらに元はホームレスの方の言葉です。やはり無職の人間ぐらいでは、ホームレスに勝てないということなんでしょうか。
今日はこの先輩”Mさん”について書きたいと思います
それでいいんよ
Mさんは、タクドラ時代の先輩である。
「グフフフフフフフフッ グフフフフフフフフッ それでいいんよ~」
が口癖の人でした。
「おもしろいやろ~困るやろ~悩むやろ~グフフフフッ それでいいんよ~」
とにかく
「それでいいんよ」
が口癖で、ひどい時には意味もなく連発していました。そしてわけもなく笑っていました。
「つまらん男にだまされたキャバ譲が乗ってくるやろ、託児所行くやろ、なんかしらんけど俺らドライバーにあたってくるやろ、でもそれでいいんよ(・∀・)ニヤニヤ いいんよ~」
「娘の旦那が働かんやろ~俺が働かないけんやろ~でも70前で糖尿秒でしんどいやろ~でもそれでいいんよ~(・∀・)ニヤニヤ」
「いいんよ~うぃ~いいんよ~うぃ~」
とにかく、他人、自分問わずに、すべてはそれでいいんだという境地に達しておられました。
全部自分のせい
もう一つよく言っていたのが、全てが自分のせいだということでした。
よく24時間勤務で、翌実帰ってきてから話していたんですが、とある日の会話です。
クニヤメ
「朝、六本木の工事現場で上から資材が落ちてきて頭を貫通して通行人が亡くなったそうです」
Mさん
「あ~ほんとに~全部自分のせいだから、それでいいんよ~(・∀・)ニヤニヤ」
クニヤメ
「えっなんでですか(*_*;歩いてたらいきなりパイプが落ちてきたんですよ」
Mさん
「いやっ、そこにおったんやから、その人が~それでいいんよ~(・∀・)ニヤニヤ、やられ事故も全部自分のせい、それでいいんよ~、そこにおったせいなんやから~いいんよ~」
あまりの達観ぶりになんでそんな風に考えるようになったのか聞いてみたことがある。
クニヤメ
「あの~なんでそんな風に、全部自分のせいって思うようになったんですか」
Mさん
「いろいろなことがあって~そう思うほうが楽って気づいたんよ~いいんよ~それでいいんよ~(・∀・)ニヤニヤ」
ということだった。なんとなく重みがあった。
みんな避けていたMさん
Mさんに捕まったら帰りが遅くなる、いつしかそんなうわさが広まり、皆避けるようになっていた。そりゃそうだ、ただでさえ24時間働いて疲れてるのだ、体はボロボロで眠いし、15年戦士の大先輩でもある。
しかし、そこは国矢眼の真骨頂である。この人の奥義を吸収しようと毎日、2時間、3時間かけて洗車をしながら教えを乞うた。
いつしか、出番日があまり重ならなくなり、そのまま私が退職したために最後の挨拶はできなかった。酒の席で会うと嫌われるから行かないといって、外での会にも参加していなかったので、それきりになってしまったけど、またいつもの調子で言ってくれるだろうと思う、
「それでいいんよ~」
と。