昨日、今日と2日間、初めて授業の見学をした。
授業を見学したり、先生とのやりとりを通して、この学校のことをなんとなく理解できた。
とりあえず、明日はチチハルに向けて出発だ。
新幹線で行くかと思ったが、車を手配しているらしい。
学校から迎えに来るのだろうか?
中国の中では近場とはいえ、300キロはあるだろう。
まぁ、でも新幹線に乗るよりは楽で助かる。
おそらく来週から授業だと思うが、教科書はもらっていない。
2年生の授業を見学したが、まだ一年しか勉強していないのに、もう「みんなの日本語」の上
下は終わり、中級レベルの教科書に入っている。
そうとう学習能力は高いのだろう、日常会話は全員ができるようだった。
見学したクラスは全員が日本に留学したい学生、高校を卒業したらすぐに日本の大学に行くので、最低でもN1は必須なのだそうだ。
3年間でN1がとれないような学生は、おそらくいないということだろう。
家庭的にも相当恵まれた、一般人ではないエリート達なのだ。
日本語教師と学位(専門)の関係
彼らは、卒業して主に日本の大学へ行くのだが、全員が美術系の大学を志望しているらしい、それも今日分かったことだが。
私は京都芸術大学卒で美術の学位なので、採用するには都合がよかったわけだ。
最近まで取得したことを後悔していた(忙しくて、大学生活を満喫できなかったから)教員免許も活きることになった。
日本語教師として、おそらく美術は最も難儀な学位だろうと最近までは思っていたが、どうも事情が違うようだ。
美術学位は、日本語教育学位に匹敵、或いはそれをも上回るポテンシャルを秘めているかもしれない。
(もっとも、美術教員免許と日本語教師資格を取得している必要はあるが)
共産圏は、北朝鮮の軍事パレードのポスターなどをみれば分かるが、軍事や科学技術に比べて、デザイン力が極端に遅れる。
美術・デザイン以外の分野では、音楽などでも既に中国は日本に留学する必要性がないほど発展した。
唯一日本に優勢があるのが、おそらくデザイン、美術、アニメなどの分野なのだろう。
この流れはこれからも拡大し、あと10年ほどは続きそうな気がする。
2016年ごろにはすでに、この流れは確立されていた。
私がハローワークの公共職業訓練で420時間講習の試験を池袋の日本語学校で受けた時、壁一面に張り出された大学名が美大ばかりだったからだ。
あの時は、たいして気にもとめなかったが、今考えれば私の母校も含まれていた。
すでにあのころ、私への追い風が吹いていたことになる。
京都芸術大学の通信制大学院
最近、ある日本語教師の方から、私の母校である京都芸術大学の通信制大学院が一番安いという話を聞いた。
しかもスクリーニングが必要ないという。
その方は、迷った結果佛教大学の通信制大学院を選択したらしい。
修士号はデザイン領域で、芸術であるが、私は母校に戻るだけなので大儀名分がたつ。
母校なので入学金なしでたった年間36万円だ。
入学金は10万円だから、母校じゃなくても相当安い。
ただ、私は一度大学院入試を不合格になった身である。
しかも、専門の絵画領域で。
また倍率も4倍以上と相当高い。
そのあたりは気になるが、中国の大学院で日本語を学ぶというのを漠然と予定していたが、美術の修士も日本語教師として評価されそうなところ、少し考えが変わってきた。
スクリーニングゼロで、海外からの入学もOKというお墨付きで、安心して入学できるのだ。
今日はそんなところです。