『3月のライオン』はとても面白い作品だ
真価は何度読んでも面白いこと
ずいぶん前から、何度でも読み返せる漫画を探しており、鉄板である『ドラゴンボール』でも買おうかな~と思っていたが、それでは当たり前すぎる。とうことで同じジャンプ系列でしっかり読んだことがない『北斗の拳』の文庫版を購入した。
北斗の拳
最初に読んだ時だけでなくて、感動する名シーンは何度読んでも涙涙の感動もので、そのたびに感動していた。特に山のフドウとかトキの辺りは涙なくして読めなかった。
しかし何度も読み返したくなる場面があり涙するものの、全巻通して3度、4度読めるかというと疑問が残り、結局はブックオフで売ってしまった。今でも読んだら感動するとは思うけど、所有したいとは思わない。
『3月のライオン』のおもしろさ
最初はピンとこなかった
一度読んだ時は買ったことを後悔すらした、アマゾンで購入した直後にアニメで『進撃の巨人』を知ったことで、そっちにすれば良かったかな~と後悔したのだ。
NHKでやっていたアニメは全て録画していたので、半分ほどの内容は知っており、少し新鮮味もなかった。
真価は2回目
しかし、2回目の段階に入って不思議なことに気付いた、1度目よりも面白くなっていたのだ。それから何度読んだことだろう、今4回目ぐらいだろうか。読むたびに新たな発見ができるし、新たな面白さに出会うことができる。
面白いと飽きないは違う
面白いことと飽きないことは似ているようで少し違うと思う、面白さなら3月のライオンもドラゴンボールや北斗の拳にはかなわないかもしれない。しかし、作者自身が10巻のあとがきで
これからも何回も
読み返してもらえる
マンガを目指し
コツコツ一枚一枚
ていねいに
積み上げて行けたらと
思っています。 羽海野より
とあるように、明確に何度も鑑賞に堪えうる作品を目指していることが分かる。
そこに日常は描かれているか
個人的には、何度も鑑賞に堪える作品というのは、作者の特性やサービス精神によるものいよるところも大きいが、テーマ以外の日常が細かに描かれているかということだ重要だと思っている。
料理や学校の事
3月のライオンでは、恋愛や将棋などが華々し描かれるだけではなく、学校での生活や食事の事、色んな雑学的なことまでが、自然な形でストーリーに取り込まれている。そのことが、まるでストーリーのあるこち亀的な面白さというか、物語に多様な価値を与えているような気がするのである。幅広い面白さの種をちりばめることによって、誰にでも何かが引っかかり、面白さにつながっているのではないか。