うぃ~教、教典
一章、その3
銀月太郎
原本
うぃ~それ個人の思想であった、しかしそれ方々に伝染す。
うぃ~なるものを引き寄せ、とりわけ彼よく色を醸した。
うぃ~彼に付き従えて、やがて彼がうぃ~を醸す。
彼、これ高いところに住む、それコンクリにおおわれていた。かれ不満もなく過ごす、かれこれ導きのままに回遊し安住の地を得る、かれ銀月を得たり。
指導者なる者、かれをとりいれず、やなぎのようにこれ交わることもなかった。この間、互いはうぃ~を生成する闇を蓄え、これをよくした。
互いのうぃ~はやがて二人を引き寄せ、これうぃ~の発展に寄与した。
いまだ蛍の光る小川の横の、木々が生い茂る邸宅に立つスパニッシュな佇まい、彼そこにこもって出ることなく、指導者を迎えた。
長いきしむ階段をあがり、共同の台所やトイレを見るに、そこここにうぃ~を醸し、これ指導者を刺激した。
彼は長年の内に居を変えるが、それこの闇の領域をでることなく、うぃ~を深め続けた。
かれこれ絵画もよくし、指導者を描かんと欲す、しかし指導者心の不安に侵され、かれを迎えず。
時は流れるもいまだにうぃ~の言葉なし、認識することもなし、いまだたれもこれうぃ~を知らず。
しかし、認識せずともうぃ~指導者の心にあり、うぃ~はこれに従う。
さらに時は流れ、うぃ~を深め、いよいよ互いに大陸を目指さんと欲し、いよいようぃ~の扉開く。
旅は佳境にいよいようぃ~開き、その思想が指導者を導く。
うぃ~を携えて世に出るもこれ光にはなじめず、指導者闇を思考す。
彼もまたのちに社会に侵され、道を求めてさまようもこれ叶わず、指導者かれを独房に招き、お互いをよく助けるも、結末悲惨なり。
のちに彼、指導者のもと離れ、今では労働これ苦なしなどとうそぶくことも多し。