中国語が少し聞き取れるようになってくると、急に街中が騒がしく感じてくる。
もっとも私のレベルだと、センテンスの中でなにか聞き取れそうな単語が半分ぐらい分かる感じ。
例え半分ぐらいの単語の意味が分かっても、なかなか文章としてのまとまった意味がつかめない。
この辺り、若い時に英語を勉強しなかったのが響いている。
頭の言語脳が、日本語の文法語順にしか対応できていないと感じる。
それでも、やはりそれだけでずいぶん世界が変わるものだ。
二年前までは全く分からなかった中国人同士の会話が、簡単なことなら聞き取れたりする。
中国語はやはり発音の言語である。
発音さえなんとかなれば、日本人にはずいぶん簡単な言語となるのだろう。
中国人の話す音声が実際に漢字として可視化できれば、中国語学習者でなくてもなんとなく意味が理解できたりする。
しかし言語が音声ということを考えると、それも的外れな理論なのかもしれない。
中国語学習においては、語彙量に気を取られ過ぎず、まず勉強した語彙が聞き取れることが重要だと思う。
中国に来れば誰でも美女
ところで今回、中国に入国して一番よく聞いたであろう言葉がある。
それが、美女という単語。
中国語で美女(メイニュウ)と読む。
なぜこれを一番聞いたのか?
というと中国人にとって、女性を呼ぶときの気軽な二人称になっているからだ。
コロナ禍の入国で美女が増加
やはり、美女と言う呼び方はどちらかといえば、
- 男性→若い女性
- 年配女性→若い女性
というパターンが多い。
特に1のパターンが一番多い気がする。
コロナ禍入国では若い女性が対応していることが多い。
若い女性が多いということは、男女平等意識が強い中国である。必ず男性も同じ比率で働いている。
若い男女が多い職場というのは、おそらくこの「美女」が多発しやすい。
コロナ禍の入国隔離作業は、緊張感のある環境である。
それを管理しなければならない職員も大変だろうと思う。
当然激しい「美女」と言う言葉飛び交うことになり、それでも女性も忙しく対応できない場面を何度も見た。
そうすると、何度もこの「美女」と言う言葉、激しく虚しく響くことになる。
すると私は、この防護服の中の女性は美女なのかな?
などと空想を膨らませることになるのである。
中国に入国するば誰でも美人になれる
中国に入国すれば、女性ならば何度も美女と呼ばれる可能性が高い。
「ちょっと、そこのあなた」
「ねえねえ、ちょっといい?」
と言う言葉が、
「エッ、メイニュウ(美女)」
「ヨー、メイニュウ(美女)」
と言う言葉に置き換わってしまうのだ。
やっぱり難しい中国語
前にも書いたが、やはり中国語は難しい。
「メイニュウ」という予備知識があっても、実際に中国で飛び交う激しい中国語を聴けば、そんなことも忘れてしまうだろう。
実際に、私も二年前はそんなことを意識することもなかった。
中国に入国して美人になったと感じることができるのは、中国語学習者女性の、小さな特権なのかもしれない。