中国人のパーソナルスペース
中国人のパーソナルスペースは狭い。
もうそれはそれは狭い。
私は教師として学生と交流しているが、たまに接近し過ぎて体が接触しているのでは?
と思うこともある。
だから、実際に接触していなくとも、あまりに接近されると無意識にこちらがのけぞってしまう。
日本人は、家族や恋人以外の人間が近距離に入ってくることに慣れていない。
腕を組んだりハグもする
なにか特別な時、
- 例えば皆で食事に出かけようとしていてワクワクしている
- 卒業する前や、教師が辞めてしまう
時などは恋人のように腕を組んだりハグしたりしてくる女子学生も多い。
これには驚いた。
さすががに振りほどくわけにもいかず、もうなすがままである。
相手にはそれほど深い意味があるわけではない。
しっかり彼氏がいたりするので、それは確実だ。
中国人とソーシャルディスタンス
このような感覚のために、やはり昨今のコロナ対応については日本などよりも広がるリスクはあるのかもしれない。
ソーシャルディスタンスを1m確保しよう!
というような標語を見る。
日本と比べるとずいぶん短いなぁと感じてしまった。
中国で厳しいコロナ対策がされているのは、人口が多いという以外にも、人と人の距離が近過ぎることがある気もする。(もちろん政府の意向と民意もあるだろうが)
パーソナルスペースが狭いので、コロナ対策と言う点ではマイナスに働いていしまうだろう。
大国のパーソナルスペースの今後
中国のパーソナルスペースは今後どうなるのか?
それが私の関心事項の一つである。
中国は、例えばインドのように宗教的な影響も受けないので、素直に欧米や日本を追随していきそうな気がする。
実際に、新幹線に乗ってもほとんど皆がスマホをいじっている。
乗ってから、下りるまでずっと。
日本と違うのは、途中で何度か通話することだろうか。
あるいは音声メッセ―ジを送っている。
このまま、日本の様になってしまうのだろうか?
中国にいると、自然と積極的ではない自分も気軽に自分から話しかけられるような素晴らしい雰囲気がある。
これはぜひ体験して欲しい。
時代の流れで仕方ないのかもしれないが、この雰囲気がなくなるのは残念である。
中国の魅力
まだスマホがなかった2009年に中国で乗った列車は忘れられない。
皆が話かけてきたし、外国人というだけで人気者になれた。
しかし、この中国の伝統も簡単には変わらないだろう。
中国はおせっかいな国だ。
貧しい国が全部おせっかいとは言えないし、同じアジアでもベトナムや韓国、台湾などは個人的に違うと思う。
しかし、自らが貧しいのに強烈におせっかいな国がある、それがインドだ。
中国にしろ、インドにしろ、大国の中で生きる人の器の大きさが、そこで生きる人々の魅力なのかもしれない。